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交通事故でも健康保険は使える!3つのメリットを解説

そもそも交通事故に健康保険は使えるのか?

交通事故のケガで病院に行くと、「交通事故の患者は健康保険を使えません。自由診療だけです。」などと言われることが多いです。

 

しかしながら、それは間違いです。

 

交通事故の治療であっても、健康保険は問題なく使えます!

 

なぜ、病院側が健康保険の使用をしぶるかというと、

 

・健康保険を使わない自由診療の方が儲かる

・健康保険の手続きが面倒

 

という2つの理由からです。

 

まず、健康保険を使った場合、医療点数の単価は10円と決まっていますが、自由診療の場合は、20~25円ほどになり、2倍から2.5倍の単価になります。

 

つまり、健康保険を使うと100万円の治療でも、自由診療だと200万円~250万円ぐらいの料金を請求されることになるため、病院側としては自由診療の方が儲かるわけです。

 

また、健康保険を使っての治療は、健康保険の負担分を健康保険組合に請求するため、煩雑な手続きが増えます。

 

このような面倒さも、病院側が健康保険の使用を嫌がる理由の1つです。

 

もし、病院側が健康保険の使用をしぶったら、「加害者側が被害者側の過失を言い立てており、治療費を支払ってくれない可能性があるので、健康保険を使いたい」と説得して、はっきりと健康保険の使用を要求して下さい。

 

なお、交通事故で健康保険を使用する場合、必ず健康保険組合から「負傷原因届出書(第三者行為届け)」を入手し、記入の上、同組合に提出しなければいけません。

 

健康保険を使う3つのメリット

交通事故の治療で健康保険を使うことに対しては、

 

・なぜ被害者自身の健康保険を使用しなければいけないのか?

・加害者が全額負担すべきではないか?

 

という不満を持たれる方もいると思います。

 

しかし、健康保険の使用はこのような不満を上回るメリットがあるので、積極的に使用を検討すべきです。

 

具体的なメリットは、以下の3つです。

 

過失相殺がある場合に安心

まず、過失相殺がある場合には、健康保険を使うメリットがあります。

 

過失相殺がある場合、相殺される部分の治療費については、最終的には自己負担になるので、最初から健康保険を使って治療費の総額を減らした方が有利になります。

 

また、「自分の過失は全くない」と主張される被害者の方もいらっしゃいますが、交通事故が起こった場合、一方の過失がゼロというケースはほとんどありません。

 

そのため、健康保険を使用しておいた方が無難といえます。

 

自賠責保険の支払い限度額を超える場合に有利

自賠責保険の支払い限度額は120万円です。

 

例えば、人身事故のケガの治療で自由診療を選択し、300万円の治療費がかかったとすると、自賠責保険の支払い限度額を180万円オーバーします。

 

もし、加害者の任意保険の支払いがないときは、被害者はその分を自己負担で病院に支払わなければいけません。

 

しかし、3割負担の健康保険を使うと、治療費は100万円で済むため、自賠責保険の限度額まであと20万円が残り、この部分を休業補償や慰謝料に割り当てることができます。

 

健康保険には高額療養費の制度がある

健康保険には同一の月に支払った医療費が一定額を超えた場合、申請によってその超えた部分の金額が支給されるという「高額療養費」という制度があります。

 

年齢や所得によって基準や計算方法は異なりますが、だいたい10万円を超えるような治療費がかかると、10万円を超えてかかった費用は高額療養費として戻ってきます。

 

交通事故の場合、重症のケースになると、手術代や入院費などの自己負担額は相当なものになります。

 

なので、この高額療養費の制度がある健康保険を使うことには、大きなメリットがあるのです。