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等級認定が難しい「むちうち症」の後遺障害

交通事故が原因で、首に強い衝撃を受けた場合のケガで多いのが「むちうち症」です。

 

むちうち症は、「頚椎捻挫」「むち打ち損傷」「頚部挫傷」「頚部外傷」「外傷性頚部症候群」などと診断書に記載され、肩こりや頭痛、手のしびれ、めまい、吐き気といった症状をともないます。

 

むちうち症の等級認定

むちうち症の後遺障害としては、以下のどれかに当てはまる可能性があります。

 

・第7級4号…神経系統の機能または精神に障害を残し、軽易な労務以外の労務に服することが出来ないもの

・第9級10号…神経系統の機能または精神に障害を残し、服することができる労務が相当な程度に限定されるもの

・第12級13号…局部に頑固な神経症状を残すもの

・第14級9号…局部に神経症状を残すもの

 

上記のうち、第7級と第9級の後遺障害については、事故における衝撃が大きく他覚的な所見が認められるような、むちうち症の場合に限られます。

 

そのため、通常のむちうち症の事案では、第12級か第14級とされることがほとんどです。

 

むちうち症の等級認定で厄介なのは、神経症状である故にレントゲンに写らないなど、他覚的な所見がない自覚症状だけのケースが多いため、第三者による等級認定が難しい点です。

 

そのため、むちうち症の後遺障害等級認定の傾向としては、

 

・そもそも、後遺障害等級に認定されず非該当となるケースが多い

・後遺障害等級が認められても、労働能力の喪失割合を低く算定される

 

などの特徴があります。

 

むちうち症の労働能力喪失期間

むちうち症は、事故時の衝撃の程度が軽い場合、通常2~3ヶ月程度で治ると考えられています。

 

そのため、通院期間が3~6ヶ月程度で症状固定したような一般的な事案では、後遺障害を認定される事例は多くありません。

 

通院期間が1年以上の長期にわたる場合、「患者の性格」「医師の言動」「加害者に対する不満」などの心的要因が影響しているとして、事故との相当因果関係が否定される裁判例も目立っています。

 

保険会社の対応としても、事故後3~6ヶ月になると、被害者に対して通院の打ち切りを通告してくるケースが多いです。

 

この場合、医師とよく相談して、「むちうち症がまだ治っておらず、医師がまだ通院の継続を必要と考えていること」を、診断書等で明らかにしてもらわなければいけません。

 

もし、保険会社の納得を得られない場合には、自費で通院を継続することになります。

 

 

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